会頭就任のご挨拶

一般社団法人 日本医療薬学会 会頭 崔 吉道
(金沢大学附属病院 教授・薬剤部長)
この度、山本康次郎前会頭の後任として一般社団法人日本医療薬学会第9代会頭を拝命した崔 吉道と申します。日頃より本学会の活動に対し深いご理解と温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。会頭就任にあたり、ご挨拶申し上げます。
日本医療薬学会は、1990年6月に日本病院薬学会として設立され、2001年1月に日本医療薬学会と改称、2008年12月に一般社団法人化されました。設立当初は1,227名であった会員数は、2024年に14,000名を超え医療薬学分野で国内最大の学会に成長してきました。
本学会の目的は、医療薬学に関する学理およびその応用に関する研究発表、知識の交換、会員相互ならびに国内外の関連学会との連携協力を通じて、医療薬学の進歩と普及を図り、もって我が国の学術文化の発展と国民の福祉の向上に寄与することです。そのため、年会、フレッシャーズカンファランス、公開シンポジウムなどの学術集会や研修会の開催、JPHCS誌や医療薬学誌等の学術誌・書籍の発行、各専門薬剤師認定制度の運営など多岐にわたる活動を展開しています。
会頭就任1年目となる2026年11月には、第36回日本医療薬学会年会を金沢市で開催いたします。本年会のテーマは、「2040年の社会課題を解決する医療薬学の融合研究~すべての薬剤師が集う学術的基盤を目指して~」です。
2040年に向けて、高齢者のさらなる高齢化や出生数の減少、生産年齢人口の急減などの人口構造の変化、医療・介護をはじめとする社会保障制度の逼迫、自治体機能の低下、社会関係資本の希薄化、地域格差の拡大など、複合的かつ相互に関連する課題が顕在化してきます。これらの課題解決には、新たな地域医療構想を支える医療人材の育成、病床機能分化に伴う薬剤師業務の再設計とアウトカム評価、入院・在宅・外来・介護をつなぐ医療連携における職能発揮モデルの構築、介入効果の測定、診断・治療・薬剤管理を統合するモデルの開発、医療DX・ICTの利活用、地域志向薬学教育カリキュラムの高度化、多職種連携教育と実務実習の統合設計、キャリア形成支援と薬剤師偏在対策の制度設計、さらには政策提言に資する研究など、多様な融合研究の推進が必要となります。
本学会が、病院、診療所、薬局、在宅、介護医療院、国・自治体・保健所、大学・研究所、製薬・化粧品メーカー、医薬品卸、薬科機器、医療機器、医療情報、物流など、医療と健康に関わる全ての薬剤師、薬学研究者、薬学教育者、薬学生、行政担当者、企業研究者、CRC、その他の医療職・介護職等が一堂に会し、広範な意見交換・討論・学び・発見・交流を行う基盤として、更なる発展を目指していきたいと考えています。
引き続き、本学会の活動と運営への温かいご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
歴代会頭








歴代会長(日本病院薬学会)







